明暗順応…夜間訓練で鍛え上げた自衛隊員は老眼になりやすいのか!?

      2020/03/30

11月7日、明暗順応のメカニズムが解明されたとのニュースがありましたね…正直もっと早くから解明されているものだと思ってましたが…。

明暗順応とは、誰しもが経験されている通り、例えば暗闇でも目が慣れると見えるようになる…アレですよね。

…目の網膜の感度を暗い所で増大させるなど調節して適度な視感覚を保たせること…です。

それを普通我々の目は無意識のうちにそうしているわけです。

人間ならずとも生物であれば…むしろ人間よりも鋭敏なポテンシャルを持っている生物が沢山いそうですがね…(笑)

明暗順応は生物にとって重要な機能ですが、網膜の損傷や老化を招く一因にもなるそうなんです。…ん!本当かいな?

 

ということはですよ!…暗調応(暗順応)や周辺視といった夜間の基礎動作を身につけ夜間訓練で鍛え上げられた自衛隊員の目は老眼をはじめ目の障害などを起こしやすいのでしょうか?

今回は、明暗順応…夜間訓練で鍛え上げた自衛隊員は老眼になりやすいのか!? と題しまして少しまとめてみましたのでご覧いただきたいと思います。

 

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明暗順応とは…メカニズムはこうなっている!

光に対する感度を上げ下げする機能は、明暗順応と呼ばれ、我々の視覚に重要な役割を果たしています。

視覚は、眼球の後ろにある膜状の神経組織の網膜が光を受け入れるところから始まります。

網膜で光を感知する細胞は視細胞と呼ばれています…

視細胞には、暗い場所で働く桿体視細胞と明るい場所で働く錐体視細胞の2種類が存在しているそうですが…

このうち、桿体視細胞は暗い場所では光に対する感度を上昇させ、一方で明るい場所では低下させることで、暗いところから明るいところまで適切に物を見ることができる優れものなんです。

 

この桿体視細胞が外界の光の強度に応じて光受容感度を制御する分子メカニズムはこれまで解明できていなかったそうなんですが…

 

今回、大阪大学の古川教授の研究グループは、明暗に応じた網膜の桿体視細胞における光受容感度の制御(明暗順応)がKlhl18というユビキチン化酵素により制御されることを発見し、明暗順応の一連の機能メカニズムを解明したということなんだそうです。

 

今回の明暗順応メカニズムの解明の意義とは…

・明るい場所でも暗い場所でも適切に物が見える現象(明暗順応)の仕組みを解明

・光による眼へのダメージや網膜の老化の軽減が可能になると考えられる

・加齢黄斑変性や網膜色素変性症など失明に至る疾患の治療薬の開発につながる

(大阪大学ホームページより)

ということだそうです。

 

この発表を受けた7日の一部新聞の報道では…

…明暗順応は生物にとって重要な機能ですが、網膜の損傷や老化を招く一因にもなる…

とあるんですよね…?

 

ということはですよ!…暗調応(暗順応)や周辺視といった夜間の基礎動作を身につけ夜間訓練で鍛え上げられた自衛隊員の目は老眼をはじめ目の障害などを起こしやすいのでしょうか?

ここのところ、どうなんでしょう?極めて気になるところです。

 

夜間訓練で鍛え上げられた自衛隊員は老眼になりやすいのか?

自衛隊では、夜間での行動を容易にするために、暗調応(暗順応)や周辺視といった夜間の基礎的動作を入隊初期の段階で身に付けます。これらを基礎として各種の状況下における夜間訓練を積み上げていくわけです。

暗調応(暗順応)や周辺視は、個人の基礎的動作レベルですので自衛隊員ならだれでも身手期せず行うことができますよ…。

 

暗調応(暗順応)ですけれど…、

暗闇で目が慣れてくるには通常30分から1時間かかるといわれていますよね。正直、これを短くすることは訓練によってできるものではありません。

いったん暗闇で目が慣れてきた状況下で、例えば、敵の照明弾等の突然の閃光に対応するためには、通常は伏せてじっとしておきますが、状況も様々ですから当面の行動とじ後の行動を容易にするために少なくとも片目はつぶりますよね。

 

幻惑の防止というよりは、夜間で目の慣れた状態を維持し速やかに次の行動に移れるようにします。

世間一般的には、車の運転中にトンネルから出た時の幻惑防止法などとして紹介されていますよね。…あれです。

 

また、人は老化すると順応能力が低下したり、栄養が不足したりするといわゆる鳥目になることもありますので、これを適切に防止するために自衛隊では、バランスよく管理された食事が提供されているのはご存じの通りだと思います。

 

また、周辺視は、暗闇の中では視野の中心からずれた視角の方が明暗に対する感度が高くものが見えやすくなる現象(網膜の中心部より周囲に集まっている桿体(明暗を感知する視細胞)の働き)を利用した夜間の警戒監視時の基礎動作です。

 

ということは…暗調応(暗順応)や周辺視といった夜間の基礎動作を身につけ夜間訓練で鍛え上げられた自衛隊員の目は老眼をはじめ目の障害などを起こしやすいのでしょうか?

生物に本来備わっている明暗順応という機能うまく利用して、むしろ目に負担をかけないような行動をしているとしか思えないのですが、どうなんでしょうか? そこのところは?

 

7日付の一部新聞報道では、たしかにこうありました。

…明暗順応は生物にとって重要な機能ですが、網膜の損傷や老化を招く一因にもなる…

 

…暗い場所では感度が上がる結果、視細胞の変性や細胞死も引き起こし、視力低下や失明につながる病気の悪化など悪影響も及ぼす。

本当なんでしょうか?

 

上記のような訓練を積み上げた自衛隊員が、老眼か目の障害が一般の方に比して多いのでしょうか? 気になってしかたありません。

ただ、今回残念ながら、計数的な根拠は確認することはできませんでした。

…自衛隊経験の一切ない家内の方が年齢は自衛隊OBの私より若いですが…老眼は進んでますし…((笑))

自衛隊員も世間並みだと思うのですがいかがでしょうか?

 

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報道は正確に行っていただきたいものです…。

8日になりまして、今回の明暗順応のメカニズム解明を発表した大阪大学のホームページを確認してみました。

私たちの視覚は網膜にある桿体視細胞と錐体視細胞が光を受容し電気信号に変換することからはじまります。

桿体視細胞や錐体視細胞は外界の明暗に応じて光に対する感度を変化させることにより、10-3ルクスから105ルクスを超える広い範囲の光強度に対して適切に応答できます。

さらに、桿体視細胞は暗い場所において光に対する感度を高くする一方で、明るい場所では光に対する感度を下げることにより応答が飽和するのを避け、光によるダメージを軽減しています。

明暗順応は適切に物を見るのに必要なだけでなく、視細胞を光によるダメージから保護して、変性を防止する機能も持っいるのです。

明暗順応そのものには、視細胞にダメージを与えることはなく、逆に保護する保護する機能であることが明確に記述されています。

更には…

視細胞が光を感知することは、ものを見ることに必須ですが、その反面、視細胞は光でダメージを受けることが知られています。

太陽を直接見ると網膜が強く障害され失明につながりうるのは、その究極の例と言えます。通常の光でも、非常にゆっくりとではありますが視細胞がダメージを受けて老化が進んでいきます。

実際、光は視細胞が変性する病気である加齢黄斑変性や網膜色素変性症の進行リスクになることが知られています。

今回発見した明暗順応の仕組みを利用することによって、網膜視細胞の光に対する感度を下げることで視細胞を光による長期的なダメージや老化から守り、加齢黄斑変性や網膜色素変性症をはじめとする網膜変性疾患の治療薬(進行抑制薬、予防薬)の開発につながると期待されます。

とありますように、光が視細胞にダメージを与えていることが記述されていますよね。

一部新聞報道では、明暗順応に関する記述がまるっきり間違っているんですよ。

事実を正確に伝えてほしいものだと思います。

 

今回、暗調応(暗順応)や周辺視といった夜間の基礎動作を身につけ夜間訓練で鍛え上げられた自衛隊員の目は老眼になりやすくもありませんし、目の老化に関わる障害になりやすいこともないことが明確にわかりました。

 

自衛隊の皆様には、引き続き厳しい訓練にめげることなく国家防衛のために引き続き精進されんことを心より祈念しております。

 

明暗順応…夜間訓練で鍛え上げた自衛隊員は老眼になりやすいのか!? と題して紹介させて頂きました。

 

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。それではまた。

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